新・野鳥撮影テクニック! 機械のテクニックよりこっちの方が大切です|野鳥大好き写真館・オオタケカメラ

野鳥撮影テクニック こうすれば自由自在  失敗しないために!~野鳥撮影時のカメラの設定方法~を書いてからもう3年が経ちました。 機材の使い方も変わってきましたので改めて改良版をお届けさせて頂きます。
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それでは本題、

今回は「鳥たちとの付き合い方について」

ヤマセミ,撮影,ガイド

野鳥たちとの距離感について

今回は記事にしているうちに「あれがダメ、これがダメ」と書いてしまって、正直公開をためらってます(;^_^A  こんな若造が今さら何言ってんだよ! とか言われそうですが、やはり言いにくい事をお伝えするのも私の役目だと思いますので、どうか怒らないで下さい。   そしてぜひ、最後まで読んで頂きたいです。


さてと(;^ω^)ドキドキ

 これは私が18歳から野鳥の撮影を始め、最初はフィルムカメラとマニュアルのロクヨンををポンっと渡されて「ほれ、これでカワセミ撮ってこい」ってブン投げられた時からの積み重ねのお話です。  近寄れなくて絵にならず、近寄るとパッと逃げられて「はいシューリョー」 いやぁ悔しかった….


 どうすればよい写真が撮れるのか試行錯誤の毎日(^^;  まあ、すぐデジカメが出てきたので私の場合はまだ楽だったでしょう。  その後4年かかってなんとか距離感を縮める方法を見つけてカワセミではなくヤマセミを撮ることが出来る様になってきました。  その時22歳、結婚した年なんでよく覚えてます(笑)


 都会の公園と自分の所みたいな田舎では違う話になってくるとは思いますが、鳥達は必ず「自分たちなりの保安距離」を保っていると思います。 可愛いからと盛り上がってしまいどんどん近寄ってしまう方とたまにお会いしますが、ここは冷静に! 鳥たちを信じて待ってあげましょう!


 だいたい止まる枝や場所が決まっているはずです、よく観察して次回につなげましょう。 こっちから近寄ればその倍は逃げてしまいますが、静かに待っていればむこうから近寄って来てくれる事も多いはず、待ってみましょう。  

「だって遠いんだもん」
それは時の運、 鳥達を信じてあげて下さい。


もし、自分に置き換えてみたらどうでしょうか?
家の中、食卓に知らない人がズカズカと普通に入って来て、やかましくしてたらどう思いますか?  私なら地域性を疑って引っ越しますよ。


 信じてあげれば、時間をかけて信じてくれると思います。  もし「いつもここに止まるの今日は来ないな~ 違うところばっかりだな~」って事があったら自分の立ち位置を疑って下さい、自分が立っている場所が鳥たちの保守距離の中、飛行ルート」になっているんだと思います。 よくカメラを構えると来なくなる、散歩の人、釣りの人は大丈夫  って事聞きませんか??


 

 ヤマセミ撮ってて分かったのは川原の上にボーンっと待ってたりテント立てたって撮れりゃしないって事です。  いくらブラインドだって周りに溶け込ませなきゃ撮れませんでした。
川原にボーンはそれだけプレッシャーを与えているって事です、今は撮れてもそのうち撮れなくなる可能性があるって事です。


鳥談義

同じ趣味同士、集まれば大変楽しい時間が過ごせますね! 私も鳥が好きな皆さんとお話しできるのは大変楽しいです。  北海道や石垣、これから行きたい場所など共通点が多いとほんと楽しい(^^♪

  

 しかし、すごく大きな声で談笑してしまっている方々のお話もお聞きします、元来「野生のいきもの」です。 
 静かに、ひそひそ話くらいで待ち時間を過ごして下さい。  そうすれば鳥たちも受け入れてくれるのも早く、よい写真が撮れる第一歩になります。  鳥たちも鳥たち同士で会話をしてます、 地鳴き、警戒音、囀り、これら鳥たちの声に耳を傾けてあげてください。


 そのうち「あ、ここに居ると気持ち悪いんだな」「あー怒ってるゴメンゴメン」とか、「あ、ここならいいんだね」とか、「座ってるのはいいけど立ってるのはダメなのね(汗)」とか分かるようになってきます。 


撮影ポイントについて

「撮影場所は共有するものだから」と、話している方もいらっしゃいましたが、それはダメです!「必ずその場所を苦労して時間もかけて開拓された」方がいらっしゃいます。
発見・開拓された方、撮りたくって調べまくってやっと情報を掴んで、お願いして甘えさせて頂いて、わくわくして現場に行く方、どちらの気持ちもよくわかります! が、発見から撮影にこぎつけて、理想の形になるまでは想像を絶するような努力をされている方もいらっしゃるはずです。


私もヤマセミ撮影ガイドの場所は二十歳の時から朝も真っ暗なうちから通い詰めて育てました。 最初は500m近寄ったら逃げられてましたが時間をかけて距離感を縮めて、今では20m先で毛繕いをしてくれるまでにやっとなりました。


必ずしもそういった場所だけではありませんが、無用に広めるような事は避けましょう。 特にデリケートな野鳥の場合は絶対です。しかし鳥たちは誰の物でもありません! が、控えめな気持ちが周りとのトラブルも避けられて、鳥達とも仲良くなれるコツかなと思います!


「被写体」ではなく「生きている鳥達です」

「鳥たちに遊んでもらっている」という感覚が大事な気がします。 受け入れてもらう努力をしなければなりません、 ましてカメラに素晴らしい絵を残そうとすると「鳥たちの家に不法侵入している」レベルに近いと思います。 その場所その場所でボスの様な人がいるはずですが、ボスやその周りの方々はそこの場所での鳥達との接し方のルールが分かっているはず、よくお話を聞いてみましょう。


 最初つっけんどんにされるかも知れませんが、「自分たちが開拓してきた場所」の可能性があります。  その努力も察しながら、お付き合いできれば良いですね!(^^)!


撮影時の注意

「談笑してて、鳥が来たら走ってカメラに行って撮る」、 「レンズをぶんぶん振り回すように撮る」これはダメです 人に慣れている場合でも厳しいと思います。


  

鳥達の多くは立場の弱い言わば「捕食対象者」 大きな人間に警戒心があって当然です。 大きな猛禽だって人間のサイズは狩るのに労力が必要で、割に合わないのでしょう、怪我する前に離れた方が得策です。

動かず、静かに、信じてあげる、鳥達に合わせてあげる、「もし自分が」と、擬人化して考えてみる事ができれば、最高の瞬間、最高のワンショットが撮れるはずです。 私もその瞬間を待ちながら自分も鍛えていこうと思います。


最後になりますが、今日は堅苦しい話ですみませんでした。
しかしこういった立場になった以上、言いにくい事も言わなきゃなりませんので思い切って書いてみました。


しかし伝わらなければ意味がありません。 上手に撮れないなって悩んでいる方にこそ読んで頂きたいので、シェアなど拡散をお願い出来ませんでしょうかm(__)m
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こんな堅苦しい話を最後までご覧いただいた皆様、本当にありがとうございました。
この記事が日本のバードウォッチング文化、バードフォト文化に少しでも貢献できますよう、心から祈っております!

 

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