月刊バーダー誌に掲載! 暗い時でも綺麗な野鳥写真を撮ろう! バードフォトテクニック第3弾!

このテクニックは月刊バーダー11月号に掲載して頂きました! 


野鳥撮影テクニック こうすれば自由自在  失敗しないために!~野鳥撮影時のカメラの設定方法~が少々古くなりまして、リライトさせて頂き。 機材の使い方も変わってきましたので改めて改良版をお届けさせて頂きます。

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それでは本題、今回は暗所撮影編です!
アカショウビンの森の中、月明かりのハヤブサなど… 
どうにか綺麗な画を残せないのものか….. 
と、こだわり続けた時期に発見しました。

 ISOは気にするなと言っておいてアレなのですが、やはりISOが低い事にこしたことはありません。 
さすがに薄暗い森の中でアカショウビン、朝早くから動き出すヤマセミ、雪がしんしんと降る中たたずんでいるクマタカ、ISO10000とか厳しいですよねぇ~
 当然シャッタースピード落としてガシャガシャとシャッター沢山切ればブレの少ない画像を何枚か拾う事は可能でしょう。 が、止まりものは綺麗に撮って頂きたいものです。


「なるべく、皆さんが満足いく絵を撮って帰って頂く事」が出来れば最高に嬉しいので、余裕があればぜひこの方法も使ってみて下さい!
上のアカショウビンは森の中でけっこうな雨も降り、明るさは稼げてませんので撮影データは

SS 1sec F8.0 ISO100 です。

 この時の同い年位の若い方とご一緒だったな~ なんて思い出してみたりして(笑) 最後の最後、この方法が身についた時の感動した表情、こっちも嬉しくなりました(^^♪

そしてよく使うシーンがもう一つ、夏場、曇りの日の猛禽類撮影です。 曇り空の方が綺麗に撮れるので好んで行きますが、この方法だとISOも100のまま、撮影する事が出来ます。



⓵ニコンの機能・ディレーモードを使う
⓶キャノンは合わせ技、ライブビュー&セルフタイマーを使う

三脚に乗せてこの機能を使えば、800mmでシャッタースピードを10秒にしたって大丈夫です!  まずNikonの場合、メニュー画面のレンチマーク、カスタムメニューを開きます。

そこのd(撮影・記録・表示) の中に、d5露出ディレーモードがあります。 そしてディレーモードを選ぶと上から3秒、2秒、1秒、しない、を選ぶ画面になります。

この機能はシャッターボタンを押してミラーが上がってから、何秒後にシャッターが切れる様にするという機能です。 

これは、一眼レフの弱点「ミラーショック」を回避しよう! という事ですね。

 上から説明していくと「シャッターボタンをおしてから3秒後に切れるよ」「シャッターボタンをおしてから2秒後に切れるよ」「シャッターボタンをおしてから1秒後に切れるよ」 という事です。

お手持ちの機材やその時の設定、鳥達の動きによって変わってしまうのですが、

三脚のがタフなほど時間を短くできます。 「ディレーモードの間にミラーショックのブレも人間のブレも収まっている様にする」をイメージする事がポイントです。 

そして動きの少ない鳥向けです。 なにせISOは100、F値も絞ってるので普通にSS1/10とかになります。 キャノンはライブビューにしてミラーを上げておいて、セルフタイマーの長さでその他振動が収まったらシャッターが切れる、という感じで、同じ意味でお使い頂けます。
シャッターを切ってそっと手を離し、振動が収まったくらいでシャッターが下りる頃には振動が収まっている
そんなイメージです。


実際に使ってみようディレーモード!

望遠レンズでSS10秒! 鬼門ですよね(笑) しかしちゃんと使えればそんな状況でも美しい写真に仕上げることができます!
しかし、ディレーモードにしても使い方を間違えると余計にひどい状態になりますのでよ~く読んで下さい

⓵みっちり固定する
止まりもの限定での撮影方法です、画角に入れて三脚をみっちり固定します
⓶シャッター押したらそっとカメラから手を離して下さい
手で触ってるとブレちゃいます。 その時地面もなるべく揺らさないでください。
⓷設定した秒にシャッターが切れます。


ミラーショックのブレも人間のブレも「設定時間内に無くなるように撮る」イメージが出来ればこの撮影方法も自在に使える様になると思います!


ディレーモードをカスタムボタンに登録する

メニューからいちいちディレーモードを呼び出していると、チャンスを逃してしまいそうですよね… なので私はカスタムボタンに登録しています。  
色々試したのですが、今私はPvボタンに登録しております、そうする事で素早くディレーモードに切り替え出来るよう、ディレーモードから戻せるようにしてあります。


ISOオートと併用する

ISOを表示させながらSSやF値を決めていくと、安心して撮れますね。  飛びもの撮ってて枝に止まりましたって時も、数値を見ながら設定を変えて撮影できるので重宝してます。 これで更に1枚でも素晴らしい作品創りのお手伝いになりましたら嬉しい限りです!

過去の野鳥撮影方法紹介

露出編
オートフォーカス編
超重要!鳥たちとの付き合い方について
に合わせましてご一読下さい!

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